2017年01月19日

劇団紫2016年度卒団公演 を観て


      『 交差点 』    脚本・演出 尋 

   日時  2017年 1月14日(土)〜15日(日)  場所  人間座スタジオ

 今回、この公演を二度観ることになった。
 一度目はいつもの通り、何の前説も得ないで観劇。
 これは何の話だろうと思いながら、一つ一つのシーンを追っかけていたところ、突然小道具のティーポットがテーブルから落ちて割れたのだ。
しかもそれがガラス製であったため、破片が床に飛び散り、また悪いことに出演者の中には素足の人もいて、踏むのではないかとそればかりが気にかかり、それ以降のストーリーが辿れなくなって、結局はこの作品が分からなくなってしまった。
 それで次の日、再度観ることにより、この作品が”ファンタジー”の世界であることに納得する。
「交差点。それは道と道が混じり合う、人と人とが混じり合う、ものとものとが混じり合う、ある一定の特殊空間。その特殊空間に少しの「非」日常が紛れ込む。そんな「非」日常を日常のスパイスにいかが。」とチラシにあるが、その「非」日常なるものが、”おもちゃ箱”と言う訳だ。
 大人になった今は忘れてしまっていた子供の頃のおもちゃ達が、次々に飛び出して来て、その思い出と共に時の過ぎ行く哀感が、作品の流れとなって醸し出されてくる。
 脚本・演出の尋さんの、童話好きらしさがいっぱい込められた、楽しい舞台だった。

 その劇の流れを、あのアクシデントは止めてしまったのだった。
 舞台は生ものだから、どんな事が起こるか予想出来ないが、大切なことは、その時どう対処出来るかの咄嗟の判断力だろう。
 キャスト達は懸命に舞台の進行を止めずに、役の中でガラスの破片を処理していたが、今年の卒団公演は、これから活躍する新メンバーがほとんどを占めていたそうだ。
その落ち着きぶりは頼もしい限りだし、次の舞台が楽しみだ。

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2017年01月14日

C.T.T.vol.116 vol.117を観て


   vol.116  ユバチ【points】『試作123』
                  構成・演出 ザキ有馬/柳泰葉/飯坂美鶴妃
          ユバチ【lines】『試作456』
                  構成・演出 澤雅展/前田愛美/小川晶弘

              日時  2016年12月20日(火)〜21日(水)

   vol.117  ユバチ【sides】『試作78』
                  構成・演出 前田愛美/飯坂美鶴妃
          ユバチ【solid】『試作9』
                  構成・演出 菅一馬/小川晶弘

              日時   2017年1月8日(日)〜9日(月祝)

 C.T.T.とは、「現代演劇の訓練」の意味だそうで、1995年に設立されたとのこと。
だから発表回数もvol.116/vol.117になるそうで、大変な積み重ねだ。
この企画を発案された方に敬意を表する。

 今回初めての人間座スタジオを使っての試みで、興味深く観せてもらった。
 出し物は、vol.116 が6作品 vol.117 が3作品であったが、これらは、2月のユバチ第二回公演『点と線』に向けての試作品で、「演技や演出の実験」の場として、それぞれのメンバーが、思い思いのパーツを、バラバラに持ち込んで発表しているのだ。
でも一人一人の創造者にとっては、それは本質的に重要な課題であって、懸命に探り当てようとして、感性を研ぎ澄ますことになる。
 そして作品の完成のためにいろいろ試して行く過程で、観客の目という光が当たることにより、自身に見えなかった新しい発見も生まれて来るという訳だ。

 何だか大学の演劇のゼミを観ているようで、大変面白い。
若い演劇人の学ぼうとする精神は、フレッシュな思いつきや想像を次々に生み出して行き、こうした中から、才能が磨かれ発掘されて行くのだなと思えるし、C.T.T.は良い学びの場だなと思った。

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2017年01月02日

新年のご挨拶



          迎 春


   昨年12月には、安部公房作『幽霊はここにいる』の公演に、
                 温かいご支援を賜りありがとうございました。

   本年7月には、座創立60周年を迎えます。
   反省を重ねながら、また新たな創造に挑み、
              皆様のご期待に添える舞台を目指して努めて参ります。
   どうか変わらぬご指導の程を、お願い申し上げます。

                              2017年 元旦 
                                       
                                人間座

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              『幽霊はここにいる』
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