2019年01月04日

Nkayubi-9 公演を観て


   「 象徴の詩人; My Dad was God 」   作・演出  神田真直

 日時  2018年11月23日(金)〜25日(日)  会場  人間座スタジオ

 舞台は、強いインパクトで、観客を捉える。
 舞台美術しかり、演技者の演技しかり、作品の内容しかり.......。
 
 「朕は神なり」と宣うた昭和の世は去り、「朕は人間なり」のその平成の時も去ろうとする現在、次の<時代>を受け入れる準備のために、振り返らねばならない過去。

 「探しているんだ! 亡くしたんじゃない! どこかにあるんだ!」等々......いろいろな意味が含まれている言葉、言葉が、飛び出してきて、心に響く。
 でもそれは、はっきりくっきりしたイメージがあるものではなく、ただ重苦しい憂慮だけが心に残る.....ポエムのように。

 作・演出の神田真直さんは、沢山の書物の中から文章を引き出してきて引用し、積み重ねながら作品の内容を深めていく。
 それが日常会話としてではなく、人生哲学の意味合いが濃い問答となって語られていて、難しくて分かり難い。
 どれだけの観客がこれを理解し、称賛するだろうかと思えるが、こんなにも切々と時代を憂う自分の思いを
述べる若いフレッシュな思考に、感心し、感動するばかりだ。
 それにしても演技者は、この一筋縄では理解できない台本を、よく覚えたものと驚いた。

 人に受け入れられないのは辛いものだということは、誰でも経験して行くことだが、それを跳ね返しながらやり続けて行くことこそ、力になるのではないかと思います。頑張ってください。

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2018年11月26日

劇団ACT 秋の卒団公演 を観て


     『 百万年ピクニック 』  作  成井豊  成井稔

                 演出  冷やし中華始めました


    日時  2018.11.17(土) 18(日)  会場  人間座スタジオ

 ” 紙芝居屋が街角で紙芝居を始める。観客は、西風という名の少年一人。紙芝居のタイトルは「百万年のピクニック」。”(あらすじより)

 成井豊の作品としては、少し年齢層の低い少年少女向きの作品のようだが、いつもの難しい作品に取り組んでいるACTさんとは違って、みんな面白そうに生き生きと役を演じていた。
 この作品で卒団される岩城潤さんは、昨年の舞台『ドグラ・マグラ』では大変印象深く、良い演技でよく覚えている。
 今回は次の世代の部員達に支えられながら、楽しそうに舞台に立ちながら一人卒団されて行かれる姿は、年月の去る速さを感じる。
 こうして先輩達が去って行っても、後を託されたメンバー達がまた逞しい、これからの作品が楽しみだ。

 『オズの魔法使い』に似たような作品だなと思ったりしながら観ていたが、とにかくやる側も観る側にとっても楽しい舞台だった。

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2018年11月22日

AJiMi WORKs の公演を観て


       『 聖 典 の 王 様 』   
                   脚本:高矢航志  演出:有働岬


     日時 2018 11.10sat-11.sun   会場 人間座スタジオ

 大変面白かった。
 役になりきって、生き生き輝いていた俳優達。
 螺旋階段を使いながら、複雑に絡んで行く人間関係をますます面白く見せて行く舞台美術。
 そして何よりも、世界の文学作品の中から取り出してきたその名セリフの数々を、主人公の心理に沿って嵌め込みながら描いてゆく巧みな台本。この台本無くしてはこの舞台の成功はなかっただろうと思えた。
 
 大手出版企業<帝央社>の取締役に若くして昇りつめた男。
 男は、幼い頃から”本を読め。本を読めば心が強くなる”と、社長である親父から言われて来た。
 そして日記をつければ頭の中を整理できると思い、日記も付けて来た。

 そして30年後の現在、男の使用人が書斎で偶然日記を見つけ読んで行くところから、話は始まる。.......

 社長の息子、長男と次男のどちらが企業を継いで行くのか、.........夢中になって、ワクワクしながら舞台に見入った。
 これは良く書けている台本を中心に才能が集まってできた素晴らしい舞台であった。
  
 「AJiMi WORKs」さんの旗揚げ公演。
 また頼もしい若い演劇人に会えて嬉しく、今後の活躍を期待しています。

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posted by 人間座 at 14:48| Comment(0) | 日記