2018年03月16日

演劇ゆにっと白いるか 第二回公演を観て


      『 青 鈍 の 底 』 AONIBI NO SOKO 

         脚本:西山かなめ   演出:鍋田幸治
  
   SCHEDULE 2018年3月10日(土)〜11日(日)  PLACE 人間座スタジオ

 びっくり!
 第一回公演の時の”白いるか”さんの舞台と違って、目を見張る今回の舞台。
 殺陣も上手くなっているし、演技陣も、現在活躍中の若手劇団(劇団翠星乱舞や劇団紫等)からも加わって、より一層力量が増し、見応えのあるある舞台を創り出していた。
 
 作品は、第一回目の新撰組を扱った『朱に眠る』を書いた西山かなめさんが、今回は、安倍晴明の陰陽師を取り上げている。
 どちらにも共通して窺えるのは、権力者ではなく、何時も犠牲にされて行く庶民の側に心を寄せているところだ。

 西山かなめさんは、歴史にまつわる人物達を次々に登場させ、殺陣をふんだんに組み込みながら、エンターテイメントとしての作品を、精力的書いてられるのには大いに感心。
 そしてまた一年間で、この様な良い舞台を創られた演出の鍋田幸治さんにも拍手を贈りたい。
 それから、衣装も大変工夫されていて、舞台の魅力の助けとなっていたが、尋さんが担当されているのにびっくり、彼女を知っている者としては、彼女の再発見だった。

 これからも自信をもって、どんどん創造されて行かれる事を願っています。

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2018年03月07日

トイネスト・パーク Fourth Parade を観て


    『 NEVER ACADEMIA   』  この雪を忘れない。もう二度と____
           
                  脚本・演出: 坂井美紀

        2018年3月2日(金)〜4日(日)   人間座スタジオにて 

  


 トイネスト・パークさんの舞台は、一度観れば病みつきになるほど甘くて、美しく、ファンタジーの世界に観客を遊ばせ、そのロマンスを観終わった心は、暖かい。

 作品の内容は、いつもの手段で、現実を超越した異次元の世界で、”人ならざる”登場人物達が織りなす....
 その舞台美術、衣装、メイク、音響効果、照明等々、独特な感性が生み出している美的センスにより、夢の世界が出現.....例えば、デズニーの世界のような。
 観た者は、その魅力に惹かれて、”これを皆に観せてあげたい”と思うし、チョコレートのように、また食べたいとも思うのだ。

 今回はダンスの上手い人がいたが、この様な舞台では、歌やダンスは必須科目のようだ。
 それから、残念なのは、俳優がもう少しキャリアが積んでいたらと思った。

 何はともあれ、理屈抜きに観せられてしまうこの舞台の感想を伝えるには、写真を数枚載せておこう。

 坂井美紀さん、貴女のフアンがここにもいることを忘れないでください。

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2018年03月01日

シアターリミテ 第22回公演を観て


     『 DO.P.PU.N   ドップン 』   作・演出  三ノ丸 和洋

   日時  2月23日(金)〜25日(日)    会場  人間座スタジオ


 シアターリミテの長谷川源太さんと言えば、休む暇もなく、次々と台本を書き、それを舞台に上げてゆく精力的な活動で、京都の演劇界でもその存在を知られている。
 座のスタジオでも、近年、2016年『カミと蒟蒻』 2017年『ふうちゃんの結婚』 それから今回の『DO.P.PU.N』と、見応えのある良い作品を観せてもらっている。

 長谷川さんの作品に共通しているのは、資料を調べ、実地調査・取材を重ねてよく勉強し、懸命に書いてられる姿勢だ。
 そうして生まれてきた作品を、少人数のメンバーでありながら、一丸となって良い舞台を創造しょうとされている姿には、頭が下がる。

 長谷川さんは「自分が生きてきて感じたこと、考えたことは、書こうとする物語の核心足り得るだろう」と書いてられるし、また「私は、必ずしも社会派の演劇を書こうとしているわけでもない」とも言ってられる。

 作者の模索し苦悩されている様子はよく伺えるのだが、要するに、この作品で何を描こうとしたのか、そしてそれが、充分に果たせているかどうかということになるのではないだろうか。

 例えば、今回の作品の中で、一つ疑問に思うのは、
 7年目の3・11ということで、”福島の原発”を想定されて書かれているようだが、それでは、東京から別れた妻を追いかけてきた男は、現地で何を見たのか? 何をしたのか? 
 現地での妻やインド人との対面は、幻想の設定であると言うのだろうか。
 そしてそれも観客の想像に任せるというのだろうか。

 観終わって、作者の思いも聞いてみたいと思ったり、考えたりしています。

ますますのご活躍を! 

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posted by 人間座 at 13:13| Comment(0) | 日記