2018年11月22日

AJiMi WORKs の公演を観て


       『 聖 典 の 王 様 』   
                   脚本:高矢航志  演出:有働岬


     日時 2018 11.10sat-11.sun   会場 人間座スタジオ

 大変面白かった。
 役になりきって、生き生き輝いていた俳優達。
 螺旋階段を使いながら、複雑に絡んで行く人間関係をますます面白く見せて行く舞台美術。
 そして何よりも、世界の文学作品の中から取り出してきたその名セリフの数々を、主人公の心理に沿って嵌め込みながら描いてゆく巧みな台本。この台本無くしてはこの舞台の成功はなかっただろうと思えた。
 
 大手出版企業<帝央社>の取締役に若くして昇りつめた男。
 男は、幼い頃から”本を読め。本を読めば心が強くなる”と、社長である親父から言われて来た。
 そして日記をつければ頭の中を整理できると思い、日記も付けて来た。

 そして30年後の現在、男の使用人が書斎で偶然日記を見つけ読んで行くところから、話は始まる。.......

 社長の息子、長男と次男のどちらが企業を継いで行くのか、.........夢中になって、ワクワクしながら舞台に見入った。
 これは良く書けている台本を中心に才能が集まってできた素晴らしい舞台であった。
  
 「AJiMi WORKs」さんの旗揚げ公演。
 また頼もしい若い演劇人に会えて嬉しく、今後の活躍を期待しています。

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posted by 人間座 at 14:48| Comment(0) | 日記

2018年11月16日

努力クラブ第12回公演を観て


      『 少 年 少 女 』    作・演出 合 田団地

   日時  2018年11月2日(金)〜4日(日)  会場  人間座スタジオ

 暗い川の土手に、少年と少女(高校生)が並んで座って、流れの音を聞いている。
 ”寒くない?” ”上着貸してあげようか?” ポツポツと交わされる会話と、そして沈黙。
 ”怒られたりしないの?” ”学校楽しい” 日常生活に纏わる会話。
 これと言って取り立てての話はなく、内容が詰まって物語が生まれることもなく、......
 会話だけに終わっている。
 そして最後は、夜明けになって、二人は別々に帰って行くのだ。

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 これは何だろうと思った。
 そこに少年少女がいた。ポツンポツンと喋っていた。何も起こらなかった。音楽もなかった。
 これは作者の合田団地さんが、これまでの作風とは違って、大胆な試みを施しているようだ。
 観客はどう思うのだろうか。
 正直言って、退屈になって来る。
 こんな時、映画だったら、空とか星とか、川の流れとかその音とか、風に吹かれる草とかの絵を映し出して来るのだろうが、演劇は”言葉”でもって表現されていくのが中心だから、その言葉の意味するものから、その世界を理解しなければならない。

 この作品は突き詰めれば、そこに生きている人間を、在りのままに捉えて描こうとしているようだが、
 同じ会話でもって描かれている岸田國士の作品などとどこが違うのだろうか、と考え込んでしまう。

 それから、この作品は少女が中心に描かれているが、少年の周囲(その人間の人生)があまり見えて来ないように思った。

 新しい作品を次々に生み出してくる合田さんに、追いつけないでいる自分を知る思いだ。
 益々力を蓄え、本物になって行く”合田団地”に拍手を送ります。

 
 


 
 
posted by 人間座 at 22:06| Comment(0) | 日記

2018年10月24日

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2018 フリンジ「オープンエントリー作」 を観て


     サ − カ ス チ ッ ク

       出演      Asami   サカトモコ   石蹴 鐘

         日時  2018.10.16 Tue
                      会場   人間座スタジオ


 サーカスチックとはどんな集団か?
 前説には「海外にてサーカストレーニングを積み、日本から現代サーカスを発信するアーティストで結成される、空中ブランコ、シルク、コードリースなどの空中演舞”エアリアル”に特化した新しい表現を追求するパフォーマー集団。」とある。
 初めてこの集団のパフォーマンスを見た時はただただびっくり、こんなことの出来る集団が京都に現れたのだと、周囲に吹聴して回ったものだった。

 ところが今回は少し趣きが変えられていて、7作品中、演劇的要素が加味されるマイムだけの作品が1編挿入されている。
 これは、サーカスでは無くてはならない道化師(ピエロ)の存在を思わせるものだった。
 また最後の作品は、ただ空中演舞だけに終わらず、そこに心象を加えて表現していた。

 演劇は台本があるので助かるが、公演ごとに新しい作品を生み出していくのは大変だろうと思われるが、Asamiさん初め、素敵なメンバー達は、これからどんどんフアンを増やして人気を博して行くことだろう。

 ご活躍を祈念いたします。

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posted by 人間座 at 10:24| Comment(0) | 日記