『 石飛びこむ 鯉浮きあがる 』 構成・演出 gallop
日時 2019年1月17日㈭〜20日㈰ 会場 人間座スタジオ
これは何なんだろう。
「個々の思考と集団による思考、過去と未来、経験と直感。相反するものさえ複雑に絡み合い、容易にひとつの形にはならないもの。」とキャッチフレーズにある。
そして今回は「白夜」をモチーフに新作パフォーマンスを上演するそうだ。
一つの物が、人により色々に受け止められ、話も変化していくと想定される1シーン。
また、あれは何の動きかと思わせる、身体全体で表現される喜怒哀楽の1シーン。
また、一方的に喋って終わっていく言葉、言葉の1シーン。
それから、度肝を抜かれて、ただただ見守るばかりであった、何の関連もなく全裸でうごめき回る1シーン。
観劇後、初めて”gallop"の公演を観たという人が、「これは何処で観られるのですか?」と聞いていた。
また、出演者が言っていたのは、「自分を見て欲しい」との思いから創造されているとのこと。
台本があるでもなく、4人のメンバーの感性だけを研ぎ澄まし、シーンを積み重ねて出来上がった舞台。
天井のトユを伝わって落ちて来る石の粒が、鉄板にあたって鋭い音をたてる。
観客はその音にはっと我に返るのだが......それは、いつも見慣れた演劇空間に投げかけられた石が、波紋を作って行くように、新しい疑問を投げかけて来る。
流石に京都造形芸術大学出身者の皆さんの、大胆で勇気のある創造への挑戦が、はっきり見て取れる舞台であったし、また若いということは、全裸の姿も美しいという印象だった。
ひとつ望むなら、自己表現だけに終わらずに、自己と切り離せないシュチュエイションが必要ではないだろうかと思うのだが、あまり重要視されていないようだが、どうだろうか。
益々のご活躍を!