2019年01月17日

幻灯劇場五周年記念公演第一弾 を観て


        『 盲 年 』      作・演出  藤井颯太郎

  日時  2019年 1月12日(土)〜13日(日)  会場  人間座スタジオ

 「舞台は大阪・八尾。ある誘拐事件に、それぞれ関わりを持ってしまった四人の男女。互いの距離が近づくにつれ「記録」と「記憶」がすれ違い、不可解な事件のすべてが、盲目の少年に繋がっていく。」とStoryにある。

 当時、5歳だった少年は何者かに誘拐され、15年間行方不明であった。
 ところが成人になって、突然地下鉄のホームに現れる、白い眼帯をして。
 
 この盲目の青年の出生が問題で、それが紐解かれていく形でドラマは展開していくのだが、「ゴム」遊びという非情な中から生まれて来たと装いながらも、悲しくも切ない男女の関係が明かされてゆく。
 しかもそれがシュールレアリズムとして描かれていて、不思議な、幻想的な世界を浮かび上がらせていた。

 黒と白で統一された舞台の中に、駅のホームがリアルに映し出され、現実に引き戻しながらもなおクールに人間の心情を描き切ろうとしている作・演出の藤井颯太朗さんの、作品に対する毅然とした態度が感じらる、斬新で優れた舞台であった。

 ( この作品で、大阪の八尾という具体的なものは何も無かったように思うが、どこでも良かったのではないだろうか。それの方が普遍的で広がりを持つように思った。)

 五周年おめでとうございます。
 逞しく成長された幻灯劇場に期待し、応援しています。

            幻灯劇場.jpg

 
 

posted by 人間座 at 18:50| Comment(0) | 日記
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