『 少 年 少 女 』 作・演出 合 田団地
日時 2018年11月2日(金)〜4日(日) 会場 人間座スタジオ
暗い川の土手に、少年と少女(高校生)が並んで座って、流れの音を聞いている。
”寒くない?” ”上着貸してあげようか?” ポツポツと交わされる会話と、そして沈黙。
”怒られたりしないの?” ”学校楽しい” 日常生活に纏わる会話。
これと言って取り立てての話はなく、内容が詰まって物語が生まれることもなく、......
会話だけに終わっている。
そして最後は、夜明けになって、二人は別々に帰って行くのだ。
これは何だろうと思った。
そこに少年少女がいた。ポツンポツンと喋っていた。何も起こらなかった。音楽もなかった。
これは作者の合田団地さんが、これまでの作風とは違って、大胆な試みを施しているようだ。
観客はどう思うのだろうか。
正直言って、退屈になって来る。
こんな時、映画だったら、空とか星とか、川の流れとかその音とか、風に吹かれる草とかの絵を映し出して来るのだろうが、演劇は”言葉”でもって表現されていくのが中心だから、その言葉の意味するものから、その世界を理解しなければならない。
この作品は突き詰めれば、そこに生きている人間を、在りのままに捉えて描こうとしているようだが、
同じ会話でもって描かれている岸田國士の作品などとどこが違うのだろうか、と考え込んでしまう。
それから、この作品は少女が中心に描かれているが、少年の周囲(その人間の人生)があまり見えて来ないように思った。
新しい作品を次々に生み出してくる合田さんに、追いつけないでいる自分を知る思いだ。
益々力を蓄え、本物になって行く”合田団地”に拍手を送ります。
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