『 スパゲティ・ヒーロー 』
原案: ODA 脚本・演出: 加藤 薫 & 坂口弘樹
DATE&PLACE 2018.6.8FRI.9SAT.10SUN 人間座スタジオ
”飴玉社”の加藤 薫さんの作品は、人間座スタジオでもよく公演されるので観劇、何時も観終わってほっとする心温まる良い作品だ。
加藤さんの言葉によれば、「日常の延長線上にあるドラマを、登場人物の繊細な会話と感情表現により”人生の切り抜き”として表現する」とある。これは大方の観客には解りやすい。
ところが今回は、”BOYCOTT”の坂口弘樹さんとの共同執筆・演出という思い切った試みだ。
坂口弘樹さんはスケールの大きい人物で、彼の作品は、なかなか捉え切れない難しさ、奥深さがあり、人間の心の闇に探りを入れる特異な才能は、誰の追随をも許さない凄さを感じる。
さて今回の作品の内容は、「何をやっても冴えない男子高校生が、同じクラスの女子高校生に片想いをするという青春物語」......この在り来りの話が、どのような締めくくり方になっているか.....
事故に遭って、高校の時以来ずっと何年も植物人間になって寝たきり状態になってしまった彼女に、自分の心が届くことを信じて語りかけて行く.......男はそのようになって行くのだ。
加藤さんと坂口さんのコラボは、さすがに見応えのある作品を創り上げている。
それから、それぞれの劇団は何時もにない発見や飛躍があったのではないだろうか。
演出面でも次々と繰り出されるアイデアで、舞台転換にもスピードがあり、観ていて楽しかった。