2017年07月19日

空降る飴玉社の面と向かってシアター を観て


      『 葡萄色ルージュと空っぽ愛のブルース 』
                  
               脚本・演出/ 加藤 薫

    日時  2017年7月14日(金)〜16日(日)  会場  人間座スタジオ

 テレビドラマを思わせる、誰の心の中にもすんなりと入り込んで来る、心温まる作品だった。

 ”恩”は、母親に見捨てられ、父親の愛情一つで育てられた。
 だがその父親も、新たな母と弟を迎え、自分から離れて行ってしまったような.....そんな”恩”の心は、「誰かと繋がっていたい、誰かの一番でありたい、私、何か間違ってますか?」と、彼氏を求めるのだが、彼氏からも振られてしまう。
 終電に乗り損ね途方に暮れていたところ、ゲイの”デラウエア”に声を掛けられ、ゲストハウス「サマールージュ」に泊めてもらうことになり、そこで”恩”は、”凛子”や”芙実”、それから一目惚れしてしまう”尚”に出会うことになる。
 そして”恩”は、昔”凛子”は、母親になる決心がつかずに、恋人の”尚”の子供を下したことや.....実は”デラウエア”は”尚”の弟で、男同士が愛し合うホモであることが家族に知られ家を飛び出していたが、偶然、誤ってここを訪れた”尚”と出会ったこと.....等々を知ることになり、様々な人間関係が交差する中で、”恩”は、もう一度、父や母の待つ自分の家へと帰って行く。

 脚本・演出の加藤薫さんは、なかなかのテクニシャンで、ストーリーは面白く、観客をぐんぐん舞台に引き付けて行く。それにキャスト達それぞれが、役に当てはまっていてとても観易く、良い舞台だった。

 一つ欲を言えば、加藤薫さんが、脚本・演出と同時に、”デラウエア”に出演していることだが、観客に分かり難いところがあったりしているので、演出助手を置いて、もう少し、客観的に見られていたらなと思った。

 それにしても年4回の公演を見事にやってのける「空降る飴玉社」に拍手を送ります。

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posted by 人間座 at 12:28| Comment(0) | 日記
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