2015年02月24日

劇団愉快犯 二月公演を観て


      『 白輪志咲(しらわしざき) 』 
       脚本・演出 谷村圭一


     日時:2月19日(木)〜22日(日)   会場 人間座スタジオ

 一言で云って「大変面白かった」。
 最初から最後まで、ありそうでありえないような、人を食ったような食わないような、そんな話で一貫していて、観客は、なんだか面白いものが観られるぞと初っ端から期待する。

 作品は、”「白輪の宿」と言うわけあり旅館に、いろいろわけありの客がやって来る。「幸の薄い女」、「女学者」、「忙しい男」、「運の悪い男」等、そのわけありの客をどう取り込んでしまうか、旅館の女将と仲居達があの手この手の作戦の末.....幕切れには女将が床に隠しておいた札束を見てにんまり。そしてそれを見ている仲居達......”という内容だ。
 作者の谷村圭一さんは計算づくで、楽しんで書いてられるようだ。なにしろこの作品の面白さは、作者の発想や思いつきに依るところが大きいように思う。
 キャストも皆、力みもなく軽々と役を演じていて、観客から笑いがどっと起こっていた。

 劇団のHPによると、「オリジナル脚本をもとに公演を行っていく劇団」「広義の”喜劇”を背負い活動する。怖い”喜劇”、泣ける”喜劇”、わかる”喜劇”、わからない”喜劇”、すべての可能性に貪欲に」とある。
 なるほどと、劇団愉快犯の目指す方向が解かると共に、単なるコントではなく、悲劇より作るのが難しいとされている喜劇に取り組んでおられる様子に大いに期待しています。

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posted by 人間座 at 20:19| Comment(3) | 日記
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