2014年09月04日

物忌み団 第四回公演を観て


    『 はらいそ 』  作・演出 垣内琳子  

     日時 8月29日(金)-31日(日)   会場 人間座スタジオ

 “はらいそ”とはキリシタン用語で、「天国」とか「楽園」の意味だそうだ。
 この劇は、あらすじの紹介で、次のように説明されている。
 「父は謎の失踪、母は精神病、一家離散の憂き目に遭い 天涯孤独となった神童・天野若彦。
のちに移動動物園にひきとられ、白馬・粧(よそおい)とともに 日本競馬界の花形となるが、雪降りしきるレースの最中に落馬し、愛馬とともに命をおとす。ふたりはあの日流した赤い血を、甘い水飴に変えることはできるのか。ふたりに帰る場所はあるのか。
「ふるさと」と「はらいそ」を追いかける 愛とかなしみの物語」とある。

 この解説ではじめてストーリーの全体を理解できるが、舞台は主人公天野若彦の心理面を追って、しかも幻想的に展開されて行く。-----観劇中はただただ不思議な謎めいた世界、あやしくも美しく、悲しい舞台に引き込まれて行くのだ。
 2時間を超える作品を、それも作者の内に秘められた思いをゴリゴリと書き込める垣内琳子さんは、やはり数少ない能力ある人で、女性として誇らしく思い、これからを期待したい。

 それから、この創造を支えるメンバーのほとんどが、同志社大学演劇部出身者だそうで、やはり“世に問う”
姿勢が明確にあって、圧倒される、見ごたえのある作品のひとつであった。

                P1010211.JPG

      

posted by 人間座 at 12:19| Comment(1) | 日記
この記事へのコメント
私も彼女の美しさとあふれる才能に、いつも感心している。
Posted by 垣内ファン at 2014年11月28日 12:44
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: