『 い ず 子 』 作・演出 美女丸
日時 2018年7月20日(金)〜22日(日) 会場 人間座スタジオ
何だか話の内容が良く分からないままに、だが舞台は毅然とした態度で、黒スーツ姿の女性達が、キビキビとテンポ良く喋ったり動き回ったり.....舞台美術は四方を黒幕で囲った中に、天井から白い布が3枚垂らされていて、空間が区切られているという......演出は、並ではなく、斬新で面白く、才能を感じさせられた。
だが、話の内容は何なのかと考えるに、この人間社会の「近未来」を描いた、サイエンス・フィクションなのか。
「カプセルの中で育った”子”。その”子”を教育する機関があり、”いず子”はその機関で働いている。
そしてその”子”らは、戦争に狩りだされて、殺されて行くのだろう.....」とこんな捉え方でいいのだろうか。
何だか漠然として掴み切れないのだけれど、なのに舞台に魅せられてしまうのは何故か.......。
「現代社会」を見据えて、その未来像を提示してみせようとしている、この不思議な世界を書かれる作・演出の美女丸さんの、今後に大いに期待しています。