2018年04月19日

第一回 京都でコントやっています会 を観て


     『 君の名は。の周辺では。』 作・岡本昌也(安住の地)
     『 人生コント 』 作・西マサト(B級演劇王国ボンク☆ランド国王)
     『 夜勤くん 』 作・坂口弘樹(勝手にユニットBOYCOTT) 
     『 モデルルーム 』 作・福井裕孝
     『 バックハンドブロー 』 作・合田団地(努力クラブ)
     『 あの日見た山へ、登る。ひとり 』 作・向坂達矢(京都ロマンポップ解散中)
     『 仇討ちのコント 』 作・丸山交通公園ワンマンショー(丸山交通公園ワンマンショー)


   日時  2018年4月14日(土)〜16日(月)  於  人間座スタジオ

 京都の演劇界の、そうそうたるメンバーが集まって、なに面白い事をやってくれるのだろうと、観る前から期待でワクワク。
 その思いに違わず、何とも、ズッコケながらも、笑わせられる舞台であった。

 内容は、上記の7本のコントが間断なく繋がれて行き、全体的には90分位の、一公演として充分に見応えのあるものになっていたのではないかと思う。

 それぞれが個性豊かで、その役者が観客の前に立っているだけで、何かしらの雰囲気が醸し出されて来て、思わず笑いが生じて来る。
 それも大まかな話の筋運びはあるものの、役者が即興でその場合その場を切り抜けて行く様子だ。
 これは、裸になっても恥じない度量と自信を持った役者でなきゃ、出来ないだろうなと感心。
 中でも、『 夜勤くん 』が、少し面白さが勝っていたかな。

 この会の継続されて行く事を願っています。

   
posted by 人間座 at 22:32| Comment(0) | 日記

2018年04月12日

路上生活者の一生と居酒屋の個室での会話という 歪な組み合わせで送る実験作


         『 み ど り 』    作・演出 げんごろう

  日時  2018年4月6日(金)〜8日(日)  会場  人間座スタジオ



 宣材のキャッチフレーズには「 2018年、日本国内の路上生活者は推定6000人前後  彼の最期を見たものはどこにもいなかった__ 」とあって、真っ向から社会問題に向かい合って取り組む骨太な作品かと期待していたが、実際の舞台は、その現代社会の一面をちらっと眺めて通り過ぎたようで、少し物足りなさが残った。

 作品の大半を占めているのは、ある居酒屋の一室での、女一・男二の三人の若者が、久々に集まっての、ちゃんこ鍋をかこんで飲み食いながらの会話だ。
 それが取り留めもなく、次々と関連もなく飛び出して来ては消えてゆく感じで、何か耳に残るものはあまりなく、只々だらだらとだべっている感じだ。
 後で聞くところによると、作者が書いたセリフはなく、出演者の即興で成り立たせていたそうで、それにしては、三人は見事に自然体で、自分達の日常風景を演じていたと思うし、これがげんごろうさんの意図したところの実験なのだろうか。
 ところが、これらが一体、下手にダンボール箱の囲いの中で暮らしている生活者とどう関係して行くのかが、気になるところだが、その路上生活者は、客の女の兄に当たるらしい。
 その兄は閉鎖的な性格で、家族を捨て、何故か孤独な生き方になってしまっている。
 映像面で現実の一面を写し撮って来ているのは面白いのだが、兄の妹や母親との葛藤や、何故そうならざるを得なかったのか等々、もう少し物言わぬ人の立場を知りたいと思うのだが、......それには作者のげんごろうさんが、優しさだけではなく、真実を掘り当てる厳しさも必要になって来るのではないか。

 これを糧にして、飛躍して、成長されて行かれることを願っています。

                 P1030342.JPG
posted by 人間座 at 20:37| Comment(0) | 日記