2018年02月28日

安住の地第二回本公演 を観て


     『 来世のご縁ということで 』  作・演出 私道かぴ

    日時  2018・2・15[THU] - 18[SUN]   会場  人間座スタジオ


 「安住の地」の旗揚げ公演、岡本昌也作・演出『渓谷メトロポリス化計画』の時にすでに感じていたことだが、この劇団の意気込みというか、劇団の掲げる高い目標が強く感じられる、斬新で、内容的にも大きな広がりを持たせた作品で、見応えのある舞台であった。

 「岡本作品」は、仮想の世界で想像した劇行為を組み立てることによって現代社会に対峙していたのに対して、今回の第二回公演の「私道作品」は、現実の生活から切り取って来たアップツーデートな事柄をふんだんに盛り込みながら、やはり現代社会に対峙している。
 同じ劇団の中で、作風の違う創造の主軸が二人もいて、それぞれが能力もあり、頼もしい限りだ。

 舞台はテンポ良い会話と、キャスト達の早変わり、踊りや歌あり etc. あれよあれよという間に観せられてしまっていた、面白い舞台であった。
 また、舞台美術のセンスの良さも、大いに作品を高めていたように思う。

 創立メンバーは粒ぞろいで、演技力もあり、これからこの劇団は、ぐんぐん発展して行くに違いない。
 京都にまた一つ、力のある劇団が生まれたことは喜ばしい出来事だ。
 
 今後の活躍を期待しています。

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2018年02月27日

劇団つちの娘 越冬公演 を観て


     『 少 年 B  』   脚本: 柴 幸男  演出: 牧野知泉

       日時  2月11日(日)〜12日(月・祝)   
               場所   人間座スタジオ 


 とても好感の持てる良い舞台だった。

 作品は、現在の若い人達に人気の作家、柴 幸男氏の『少年B』で、テクニックに富んだしかも洒落た感じのする作品で、泥臭いところが少しもない。

 「僕の話、をしよう。僕のストーリー。何もない。何も起こらない話。ストーリーは何かが起こるものだけど、僕には何も起きない。でもそんな僕にもストーリーはある。僕の物語がある。」
 と言うモノローグから始まり、舞台は、日常茶飯事の出来事や小さな事件を散りばめながら、現代社会に生きる若者達を取り巻く状況を描き出して行く。

 出演者の5人(男・4人 女・1人)は、心憎い程にソツがなく、まるで音楽を奏でているように、リズミカルで心地よく、また澱みもなく、自然体で各パートを演じて行くのだ。
 これは、よく稽古が積み重ねられた結果であろうし、また、自分達と等身大の役柄にも親しみを覚えているのだろう、......そして舞台全体からは、演出の牧野知泉さんの感性の素晴らしさが、やはり滲みだしてくるような、美しい作品だった。

 また良い作品を観せてください。心待ちにしています。

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2018年02月08日

劇団翠星乱舞 vol.2 を観て


       『 アフターレイン AFTER THE RAIN 』

                     脚本・演出  小橋れいな 

      日時 2018年2月2日(金)〜4日(日)  会場 人間座スタジオ

 ”みんな 楽しそうだなあ”
 芝居を創る側は、何故か、苦しんで苦しんで創るものだと思っているが、その古い観念、常識を破って、若い人達の舞台は、生き生きと、自分の持っているものを充分に出し切りながら、楽しんでいる。
 芝居が好きで、芝居は面白いのだと全身で言っているのが、舞台から伝わって来る。
 エンターテイメント、.....観客は一晩の興行を彼らと共に楽しむ......それでいいのだなあ。

 作品は、”殺しの天才”カケルを中心に、ある一人の大ボス政治家のために、死に追いやられた父親の復讐を果たそうとする姉妹を絡めて、サスペンス風な筋運びと、殺陣や立ち回りをふんだんに組み入れながら、格好良く、最後は恋愛物として終わらせている。
 脚本・演出はてっきり男性と思っていたのに、小橋れいなさんという女性でびっくり、その思い切った発想と大胆さに感心。

 まだ出来たての新しい劇団だそうだが、出演者の中にはキャリアを積んだ人も多く、しっかりと舞台を引き締めていた。
 これからも演劇に携わって行かれることを切に願い、またの作品を楽しみにしています。

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