2018年01月30日

「ぐるり。×Super」 G。D 企画 を観て


      『 愛を讃える歌 』  作・演出  村崎逞

      『 囚人達 』   演出・振付  後藤禎稀

 

    日時  1月20日(土)〜21日(日)    会場  人間座スタジオ     

 演劇とダンスのダブルビル公演。
 ”二団体が同じ美術を使い、全く違う二つの世界を創り出す”というキャッチフレーズのこの公演。

 一本だけでも充分見応えのある内容だったが、何故二本を一緒に並べる必要があったのか。
 それは、これも”すごい!"と言わせる大道具、赤い格子と絡ませた遊び心がそうさせたのか、......一つはあの世とこの世の境とも見える格子、もう一つは娑婆と監獄とを隔てる格子となって、......演劇とダンスが独自の魅力で競い合うという実験企画で、面白さを生み出そうとしたのだろうか。

 演劇は、逢魔ヶ原という異世界を創り出して、そこで自由奔放に”愛”に遊ぶ趣向だが、時代劇がかった風俗も面白く、また幻想的で美しい儚さも出ていた。
 ダンスは、監獄に放り込まれた三人の囚人が、手足をロープで結わえられ、身動きもままならぬ中で、限られた動きを始める。
 これが果たして踊りと言えるのか.....ところが、この動きが意味を含み始め、いつの間にか最後まで見せられてしまうのだ。

 この企画を立てた長峯巧弥さんは、このメンバーを良く知りにいていて、......彼らは京都造形芸術大学に学んだ人達で、......しっかりと身につけた技術は、一定の水準を保った作品を創れると信じていたのだろう。
 エンターテイメントに富んだ楽しい舞台だった。

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2018年01月22日

劇団ケッペキ2017年度ユニット企画 を観て


    冬の京都ツアー公演    『 すきとおる冒瀆 』

            作 / 高矢航志    演出 / 河合俊薫

       日時  2018年1月16日(火)    会場  人間座スタジオ

 本来ならば、一緒になるべき男女が、相手の本心が掴めないまま行き違ってしまい、別の相手と結ばれてしまう。
 しかし、どうしても現状に満たされなくて、男は過っての女を訪ねる。
 女は別の男に振られて、今はひとりでいる。
 男は「牛の屠殺」を生業としている自分の心の悩みを女に吐露、女はその苦しみを慰めてくれる。

 一方、現在男と一緒に住んでる女、子供を孕んでいるそうだが、.......どうして彼女と結ばれることになったのだろうか、......この女は、義理の父親とも関係があったとか、......。
 これは、男女の結ばれ方の複雑さを絡ませた、一筋縄では解けない恋愛物語なのか?
 しかし、「牛の屠殺」という仕事が、冒瀆なのだろうか? 等々考えたり......。

 とにかく面白かった。
 頭の良い書き手が、いろいろに仕組んだストーリーを、演出、出演者が一体になって楽しんでいるような舞台だった。
 冬の京都ツアーの最終公演、観客も入って、笑いもあり、今人気のある劇団の頼もしい様子を伺うことが出来た。

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劇団紫2017年度卒団公演


            『 Mr.セブン 』      脚本:水野

    日時  2018年1月13日(土)〜14日(日)  会場  人間座スタジオ

 観終わって、ほっとしている。

 12月の中頃になって、公演が出来なくなって中止するとか言っていた。
 原因は何か知らないが、上演予告のあった『My Life ≠ My Life』が書き上がらなかったのか。
 急遽、脚本の書き手も変わって、10日間程の期間で、この『Mr.セブン』を創り上げたのは、さすがに舞台経験をしっかり積んで来た3回生だと感心。
 しかもどこと言って文句のつけようのない舞台で、全体的に面白く仕上がっていた。
 が、少々残念なのは、内容が30分という時間では、突っ込みも浅く物足りない気がした。

 「見つけた....私の王子様」
 一目惚れした「Mr.セブン」を、色々な視点や角度から眺めてみるという、自分達の等身大の問題が扱われていて、みんな伸び伸びと自由で、楽しんでいたし、やはり若い人達の感性は、新鮮だ。

 公演を投げ出さないでやり遂げたことに、きっと満足感を覚えているに違いない。
そして、忘れられない舞台になるだろう。
 成長した卒団生、これからも社会に出て、活躍されて行くだろうと、頼もしく眺めた。

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