2017年11月18日

劇団ACT 秋の卒団公演 を観て


       『 ドグラ・マグラ 』  原作: 夢野久作
                     脚本:演出 小見川風弥


         日時 11月11日(土)〜12日(日)  会場 人間座スタジオ

 「お父さん、お母さん、私は何故この世に生まれて来たのか」との青年の叫びが、ぐっと胸に来て涙が出た。
 ただそれだけで、この作品を理解したことにはならないが、昨今、一人の男が何人もの人間を殺害する事件が報道されているが、そんな行動をとる人間の精神が解せないと世間の人は言っている、まさに今に通じる問題だ。

 この作品は、余りにも有名な、夢野久作の「ドグラ・マグラ」−−− 九州大学精神病科、実験材料である一人の青年の、「狂人の解放治療」という話から始まる内容−−− 一度は読もうとしたものの、中途で投げ出してしまった程の、大変な大作で、この原作を下に脚色して舞台に掛けようという大胆な試みは、驚くばかりだ。
 でも、全部員は、相当な覚悟を持って取り組んでいて、台本を持つリーディング様式を取りながらも、殆どのセリフを覚えているという、緊迫感のある良い舞台であった。
 新しい思考で、未知なるものに挑戦して行く若い人達、そこにACTさんの姿勢が感じ取れて、素晴らしい。

 3回生で部を卒団されて行く面々の、何本か観せてもらったその舞台が思い出させて来て、また涙する。

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posted by 人間座 at 11:24| Comment(0) | 日記