2017年10月22日

アトリエ劇研シニア劇団 空いろ 第2回公演 を観て


        『 泰山木の花ひらくとき 』                                     

             構成・演出   細見佳代

    日時 2017年10月13日(金)〜15日(日)  会場  人間座スタジオ

 構成・演出の細見佳代さんに拍手・喝采を贈る。
 作品の内容は勿論のこと、シニアの人達を指導され、よくぞここまでの感動的な舞台を創られたことだと、頭が下がる。悪しきプロの舞台より、良きアマチュアの舞台の素晴らしさの見本のようだ。

 これまでに観たシニア劇団の人達の舞台は、作品から言っても、プロの人達の真似をしようとするのが先行していたように思う。
 が、細見佳代さんは、取り上げる題材からして「老い」と言う、シニアの人達には気持ちの込められるテーマで、また一人一人の劇団員を良く知りぬき、その個性を充分に生かし切って、出演者全員が生き生きと役に入り込んでいる、見事な作品を創り上げられた。
 その才能は高く評価されるもので、今後も良い舞台を期待しています。

 作品の内容はチラシより転載
「誰もが迎える”老い”。それは自然の過程だが、超高齢社会の到来と共に、老いは“社会問題”となった。
 満開の時も、盛りを過ぎた時も、花にはその時々の美しさがある。義父の介護に直面した女性の姿を通して、老いといのちをみつめる。」

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2017年10月14日

劇団ソコなシッポ 旗揚げ公演 を観て


            『 丘の人魚たち 』
            
            作・演出  今田翔大

    2017・10・8(日)/10・9(月・祝)   会場 人間座スタジオ

 舞台全体から受けた印象は、爽やかで美しいものだった。

 作品の内容からではない、内容はむしろどろどろとした人間と人間の葛藤で、人を殺してまでも自分の願望を押し通そうとする人間模様が描かれている。
 交通事故で自分の子供を亡くした一人の女の復讐心から、家を放火され、大火傷を負った母親を亡くして行く三姉妹とその放火女の物語だ。
 登場人物は四人だが、その四人のキャストが揃って若くて素敵で美しい。
それに、それぞれの役柄にも合っているし、演技も等身大の素直な所から演じられていて、ストーリーの中にぐんぐん引き込まれて行く。
 それから、包帯でぐるぐる巻きにされた母親が、一本の棒のようになり、また魚となって水槽に浮かべられ......姉妹はその水槽に向かって話しかけるという、リアルではない奇妙な展開のされ方に、不思議な雰囲気が醸し出され、面白いと思った。
 そこで、この人間模様がどうして「丘の人魚たち」と言うタイトルになるのかと考えるのだが......この物語は全て仮想のお話と、作・演出の今田翔大さんは、ほくそ笑んでいるような気がする。

 劇団ソコなシッポさんのこの作品が旗揚げ公演だそうだが、若い新鮮な面々のこれからの活動が楽しみだ。     一瞬の花火のようではなく、継続されて行かれることを切に願っています。

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