2017年07月25日

シアターリミテ第21回公演 を観て


   『 ふうちゃんの結婚 〜燕のくる舎〜 』
          
                   作・演出 長谷川源太

     日時  7月21日(金)〜23日(日)    会場  人間座スタジオ 

 演者と観客が一体になった、心温まる良い舞台だった。 

 それにしても、長谷川源太さんの次々に執筆されている力作に、驚きと同時に敬意を表する。
 今回の作品は、知的障害者を通してその家族の絆が取り上げられていて、素直な気持ちで観せてもらった.....と言うか、何らの批評など必要のない世界だった。
 健全者であるが故に、障害者の気持ちの分からないところがあって、それを作者長谷川源太さんから学ばせてもらったと言うか.....。

 一つ気になったこと。
 主人公”光男”の友達、義昭は一度だけ電話の会話の中だけに登場するのだが、.....光男とは一緒に「電車」の写真を取りに行く程の仲良しみたいだのに、.....彼の妹が結婚すると言うことで、光男に絶交を言い渡したのは義昭の母親なのか?.....佐枝子のセリフになっていたのは何故か?.....義昭も障害者なのか?
 そしてこの事がどの様に影響して光男が変化して行くのか?.....というドラマの線よりは、やはり家族愛に重きをが置かれていたのだろう。

  益々の活躍を期待しています。

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2017年07月19日

空降る飴玉社の面と向かってシアター を観て


      『 葡萄色ルージュと空っぽ愛のブルース 』
                  
               脚本・演出/ 加藤 薫

    日時  2017年7月14日(金)〜16日(日)  会場  人間座スタジオ

 テレビドラマを思わせる、誰の心の中にもすんなりと入り込んで来る、心温まる作品だった。

 ”恩”は、母親に見捨てられ、父親の愛情一つで育てられた。
 だがその父親も、新たな母と弟を迎え、自分から離れて行ってしまったような.....そんな”恩”の心は、「誰かと繋がっていたい、誰かの一番でありたい、私、何か間違ってますか?」と、彼氏を求めるのだが、彼氏からも振られてしまう。
 終電に乗り損ね途方に暮れていたところ、ゲイの”デラウエア”に声を掛けられ、ゲストハウス「サマールージュ」に泊めてもらうことになり、そこで”恩”は、”凛子”や”芙実”、それから一目惚れしてしまう”尚”に出会うことになる。
 そして”恩”は、昔”凛子”は、母親になる決心がつかずに、恋人の”尚”の子供を下したことや.....実は”デラウエア”は”尚”の弟で、男同士が愛し合うホモであることが家族に知られ家を飛び出していたが、偶然、誤ってここを訪れた”尚”と出会ったこと.....等々を知ることになり、様々な人間関係が交差する中で、”恩”は、もう一度、父や母の待つ自分の家へと帰って行く。

 脚本・演出の加藤薫さんは、なかなかのテクニシャンで、ストーリーは面白く、観客をぐんぐん舞台に引き付けて行く。それにキャスト達それぞれが、役に当てはまっていてとても観易く、良い舞台だった。

 一つ欲を言えば、加藤薫さんが、脚本・演出と同時に、”デラウエア”に出演していることだが、観客に分かり難いところがあったりしているので、演出助手を置いて、もう少し、客観的に見られていたらなと思った。

 それにしても年4回の公演を見事にやってのける「空降る飴玉社」に拍手を送ります。

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2017年07月11日

劇団ACT 夏の短編公演 を観て


          『 クリームソーダの泡 』    総合演出  ういもなか
    


  1・『 姉弟 』 2・『 浮つく寝室 』 3・『 アトムより 』 
           4・『 エアメールの嘘 』 5・『 一人部屋 』 

 


          日時  7月8日(土)〜9日(日)   会場  人間座スタジオ     

 実に爽やかな良い舞台だった。
 エンターテイメントの舞台が歓迎される近頃、まずは作品の内容に誠実に迫ろうとしている姿勢が見える。
 これは劇団ACTさんの従来からの目指す方向性でもあり、こうしてしっかり受け継がれて行くのだな。
 観客に作品の中身をしっかり届けようとしているのだ、しかも自信を持って。
 今回は5編の短編が並べられてあるが、どの作品も最後には一捻りの落ちがついていて、「大人の目線」を持った、観客に「現代」を感じさせる作品になっている。それも演技だけを頼りにして。
これは俳優修業には良い勉強になるだろうな。

 5作品の中では、上級生の『姉弟』と『一人部屋』が見応えがあって面白かった。
それにしても新入部員から1、2年で、演技者としてもぐーんと成長されているキャスト達に目を見張るばかりだ。
それから、良い作品を書いたり演出したりして劇団を支え、後輩の指導に当たっている小見川風弥さんをはじめ、劇団ACTの皆さん、次の舞台も楽しみにしています。

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posted by 人間座 at 12:10| Comment(0) | 日記