2017年05月31日

Dance Project Revo double bill Tour 2017 を観て


          大きな看板の下で    演出・振付・構成/ 田村興一郎
 

   『 大きな看板の下 』

          群舞(ユニゾン)の価値を揺さぶる挑戦的なパフォーマンス_____

     『 I FORGOT MY UMBRELLA  』
          オリジナルムーブメントを微細なタッチで描き、新たなダンスシーンを展開する______

        京都公演     2017年5月27日(土)〜28日(日)   人間座スタジオ

 ダンスの舞台は観る機会も少なく、またよく知らないのだが、今回初めて見せてもらった田村興一郎さんと池上たっくんさんのダンスのデュエットには、魅せられてしまった。

 上演作品は2本で、1本目は『大きな看板の下』と言う作品だが、これはどちらかというとまだ実験的な試みの気配の残る舞台だったように思うのだが-----5人の若いダンサーたちが、「群舞」の中に、それぞれの思いの「言葉」を述べて疑問を投げかけて行く、「なぜ一緒に動きを合わせるのか?」と。
そして、基本的には一緒に動きをあわせるものとする一般的に知られるダンスに、切り込もうとしている。
発想は面白いのだが-----もう一息、完成度が欲しいと思った。

 2本目は、『I FORGOT MY UMBRELLA』
 舞台が始まると同時に、「これは面白い」と思わせる、よく訓練のされた身体と動きは、それだけで見る価値があって、作品の内容は手前勝手に想像しながらも、楽しく見せてもらった。
 田村興一郎さんは「独特で多彩な身体表現のバリエーションをひとつのダンス作品に凝縮」したと書いてられるが、その斬新な舞台は、すごい!と目を見張るばかりだ。今後のご活躍を期待しています。

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2017年05月21日

C.T.T.selection 京都 vol.118/2017年5月試演会 を観て


  今回の上演団体

    1. ナマモノなのでお早めにお召し上がりください。
  
     『 川 rememmber 』 
            創作・演出=ヒラタユミ
  出演者=なし

    2. 250km圏内
       『 No Pushinng 』  
            演出・振付・出演=小嶋一郎  出演=黒田真史 


    3. ティッシュの会
        『 あのころたのしかったね 』 
            構成・出演=森嶌正紀 出井友加里


       日時 2017年5月13日(土)〜14日(日)  会場 人間座スタジオ

 「完成品のためにいろいろ試している過程」の発表の場、と位置づけるこのC.T.T.の実験的舞台を観るのも今回で三度目であるが、観客もその試みに大きく関わりを持つことを望まれ、創造者側に意見をぶつけることによって、その作品を共有して行く面白味が、少しずつ分かって来たように思う。
 もっと自由に意見交換が出来れば、もっと真髄に迫って行けそうだが、終演後の短時間の中では、なかなか深まるところまでは行かない。
 が、観客もその作品の創造者側の一員になって行くようで、その面白味は捨てがたい。
まず
 1の作品---舞台上には一組の敷かれた布団のみ。登場人物はいない。音と照明を使用しているが、それが物語性や変化があるかと言えば、はっきりとしたものはなく、観る側の想像に委ねると言うことらしい。
言葉がなくても通用する「映像」の作品と、どう違うのか?
「演劇」の一部にはなり得ても。全部にはなり得ないと思った。
 2の作品---人間の身体とその動きに重心が置かれていて、言葉は後から付け足したように感じる。
 身体と言葉の二つを両立させようと試みているのだが---、ダンスとしても磨かれた動きのようだが---、この方法も、舞台を組み立てる一つにはなるが、「演劇」の一部にしかなり得ないと思った。
 3の作品---ナチュラルな即興的な会話、「大阪」の漫才のような、取り止めもなく続く、屁理屈のような会話、それが演じる人の等身大とも重なって見えて、面白い。
動きと言うよりも言葉が先行する、3本の作品のなかでは、「演劇」の要素を大きく含んだ作品だったかも知れない。

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2017年05月07日

努力クラブのやりたくなったのでやります公演 を観て


       『 フォーエバー ヤング 』      作・演出  合田団地

         2017・4・29(sat)〜30(sun)   人間座スタジオ

 「やりたくなったのでやります公演」と銘打って公演を持てるのは、今や合田団地さんが若手演劇人の中で、しっかりとした存在、地歩を築いてられるからだと思うのだが.....
 今回の作品は、最初の頃の合田作品に見られたような、真っ向から「現代社会」の一角を切り取ろうとする姿勢、気負いが影を潜め、何でもない日常生活のありふれた一角を切り取って、そっと舞台に載せたと言うような、何だか「食」で言えば「デザート」のような作品で、こんな事もやってのけられるようになった合田さんの成長振りに感心する。
 思えば、合田さん達は当初から「コント集」などの舞台もやっていて、自らも楽しんでられたようだが、いろんな物にチャレンジしながら、作家としても世間から認められて行くのだろう。
 観客もよく入って、合田ファンもついてるようで、頼もしい。益々の活躍を期待しています。

 作品の内容は、ある一人の女性が、何故だか女友達の家を訪れ、その帰りの終電車に乗り遅れ、、「どうしょう」という事になり、駅のベンチに腰掛けて、二人はそのまま取り止めもなく話し合っている。
過ぎ去った昔の学校生活、現在の自分の置かれている状況等々、それは等身大のナチュラルな会話で、何が起こるというものではない。
 そして最後は女友達の彼氏の車で送ってもらうことになるのだが.....

 舞台には何もない、ベンチ一つ、登場人物の会話だけで見せて行く作品は、昔の劇作家の作品にもよく見るのだけれど、何処が違うのだろうかとふと考えた。

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