2016年08月15日

劇団めいろ の公演を観て

 
          『 星の王子さま 』 
   原作  アントワーヌ.ド.サン=テグジュペリ
                脚本 演出   加島百菜

     日時  2016 8/9(火) − 10(水)    会場  人間座スタジオ

 観終わって、何かはっきりして来ないと言うか、もやもやしたものが残って、これは何故だろうかと考えた。
 これは小説を朗読風に、視聴覚化し舞台化しようとしたものではないのか。
それには「言葉」というものが最も大切になって来るが、その言葉が届いて来ないところがある。
 その理由のひとつは、舞台の全編に渡って、劇の流れに沿って音楽がバックに流されているからではないだろうか。
 音楽は悪くはないのだが、声の鍛えられていない人もいるようで、音楽に負けてしまって声が聞き取り難く 、話の内容を辿れなくしているのではないだろうか。

 原作も読んでいないので、台本を見せてもらうことにした。
そこで分かったことは、これはこの作品そのものが、抽象的で詩的な言葉を扱う世界で、分かり難いと言うことに気がついた。
 「言葉はいつも曖昧で、この身の内に生まれてくる想いそのものを伝えるには、あまりに脆弱すぎる」とか、「心で見ない限り、ものごとはよく見えない。肝心なことは目に見えないんだ」という格言のような言葉をちりばめながら、小さな小さな星からやって来た王子さまが、飛行士や蛇や狐や学者に出会って、自分の星に置き去りして来た薔薇への愛に気づき、帰って行くと言うファンタジックな作品だったのだ。
 このような作品は、いろいろに舞台化を試みることのできる、子供にも見せたい舞台にもなるのだろう。
劇団めいろさんが旗挙げ公演でこの作品を取り上げたのは、芸術性の高いものを志向されているからのようだ。
 女性陣で固めた座組みで、また新鮮な劇団が出てきたのは、頼もしく、今後の活動に期待しています。

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posted by 人間座 at 20:22| Comment(0) | 日記

2016年08月13日

爆劇戦線 和田謙二 Vol.6 を観て


   「 THE FIRST CAUSE 」
        作・演出  しゃくなげ謙治郎
 
      日程:8月4日(THU)〜7日(SUN)  会場:人間座スタジオなか

 見応えのある舞台だった。

 劇団の主催者で、作・演出の上に主演もできる和田謙二さんは、自分の目指す集団についてこう記している。
「 常識と非常識、ファンタジーとリアル、客席と舞台のぶつかり合う最前線で常に戦い続け、少年漫画のような魅力的な登場人物から織りなす、心震わす熱い展開で人々の心に火を灯す! 世間の良識と立ち向かう演劇テロリスト集団である!! 」

 この考え通り、作品の内容は天使や悪魔を登場させ、人間と異種との戦いというエンターテイメント豊かなストーリーの内に、人類の行く末を見据えようとしている作者の姿勢が、最後には印象づけられるものだった。
 観終わって、面白かったとの一言で、拍手を送る。
 益々の活躍を期待しています。

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posted by 人間座 at 17:46| Comment(0) | 日記