2016年05月31日

何色何番P憶色企画を観て


         Re:きつねの花嫁
                     脚本・演出 たかつかな

         2016年 5/21(土) 5/22(日)   人間座スタジオにて

 今回の何色何番さんは、9年前(2007年)に上演した作品を、リメイクして再演すると言う。
 旗揚げして早12年になるそうだが、確かに回毎に書き下ろし作品を発表するのは、書き手のたかつかなさんもたいへんだろうと思える。

 前作をどのようにリメイクしたのか興味もあって、台本を2冊読み比べてみたが、細部が少し書き換えられているだけで、大筋は変わりがないように思った。
 でも舞台の出来映えは、さすがに今じゃベテランと言われてもおかしくない、村井春奈さんと岡本こずえさんの、息のあった台詞の掛け合いが面白く、好感が持てた。
 それに一夜の公演として、観客を楽しませるために、”イソフラボン”の歌まで直接生(ナマ)で聞かせるなど、演出も工夫を凝らしてあって、劇団を支援する観客も多くなっている様子だ。

 手前勝手な希望だが、若い劇団は新作をどんどん発表して欲しいと思う。。
 たかつさんも云っているように、「溜まっていく水のようなもの」で、作品は簡単には生まれないかも知れないが。
 自分の内面に目を向けるだけではなく、外を見る......例えば前回の『Amayadori Cafe』のような....

 一ファンとして、活躍を期待しています。

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2016年05月11日

劇団ZTON新人公演04 を観て


      王 の 血脈     作・演出 河瀬仁誌

           2016.5.6(金)〜8(日)   @人間座スタジオ

 今年もまた、ひと回り力強くなって、劇団ZTONさんが人間座スタジオにやって来た。
 観客を引き込んで離さない、徹底した”ショウ”精神が舞台の隅々まで見てとれて、作・演出河瀬仁誌さんの意気込みが感じられる。

 作品の内容は、「王の血脈を守って行くためには、神に生贄が捧げられた」という、 歴史の中で連綿と続く”覇権”争いを描くことにより、現代社会の国家間の対立を想起させようとするものか。
 何はともあれ、ストーリーがどうだと言う前に、知らない間に舞台に魅せられて行くのだ。
 そして、舞台全体からは、作品の流れに乗ってスタッフ・キャストが一丸となって、自分の持ち場を見事に果たしている、アンサンブルの取れた、観ていて快い、楽しい舞台であった。

 小賢しい事をあれこれ解説しなくても、観客は知っているのだ、この劇団の魅力を。
 小さなスタジオで観辛いにもかかわらず、たくさんの観客が押しかけていた。

 劇団ZTONさんの発展を願っています。

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2016年05月04日

劇団ミネット 第二回公演 を観て


     『 CRAWL 』   脚本・演出 ひとみ

       日時  5月1日(日)      会場   人間座スタジオ

 " CRAWL "とは、のろのろはうとか、のろのろ走るとか言う意味なのか?

 脚本・演出のひとみさんは、この作品のテーマは『生きる』だと言っている。
 あの『不思議の国のアリス』から登場人物や状況などは借りて来ているが、これはそれとは違って別の話に作り変えてあるが。
 まず第一に、アリスは男の子になっている。
 その男の子が、何故この不思議の国へやって来たのかと言えば、「薄れゆく意識の中 白い少女の手をとった 目を覚ませばそこは 不思議な人たちが住む 不思議の国」とチラシにある。
 どうやら男の子は、自殺したらしい。
 そして、やって来たこの不思議の国で、男の子は何に遭遇するのか?

 出演者のコスチュームの面白さや個性的な演技にみせらて観てしまうのだが、ストーリーとしては、「歪んでいく世界」なるものが、もうひとつ良く伝わって来ない。
 前面に出て来るのは、「女王様も側近の男が好きであったのか」と言ったような、 ”大切な人とはずっと一緒に生きていきたい” という、登場人物達の心情であった。

 それでもとにかく、何かしら懸命に舞台に取り組んでいる劇団の熱い思いが伝わって来る、良い舞台であった。
 また、劇団ミネットさんは、大阪を本拠に活躍しているそうだが、今回は京都の会場にもかかわらず、観客もよく入っていて、若い劇団の勢いを占めしていると思った。

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posted by 人間座 at 12:37| Comment(0) | 日記