2016年04月21日

劇団チリアクタ第13回公演 を観て


      『 むかしむかしの、いまのおはなし 』

            演出 塩見結莉耶 

      日時 2016年4月16日(土)〜18日(月)  会場 人間座スタジオ

 やはり、若い人達の舞台に共通しているのは、自分達固有の斬新な作品を創ろうする意気込みで、劇団チリアクタの人達も、次々に新しい手を繰り出して来る。

 今回の作品は、内容と言うよりは、作者名が書かれていないところにも表れているように、昔から出て来る妖怪どもの、何でもない会話だけで、一夜の出し物にしようとしているのだ。
 スライドで妖怪どもの姿形を資料に基づいて紹介しながら、それぞれの妖怪を、5編の小作品にまとめていて、それを5人の女優が演じ分け、一挙に上演する。
 それがまた、芸達者な人達で、無理なく、スイスイと軽いタッチで演じていて、観客も気軽に面白おかしく見せられて行くのだ。
 何か演劇を観たと言う大層なものではなく、”ショータイム” のような楽しめる舞台であった。
 近頃の若者は、こう言った作品を創るのが上手に思う。
 観客との間の一線をひょいと飛び越えて、間近で、にかっと笑っているようだ。

 これからは、こういう女優達が生き残って行くのだなと思って、頼もしい。
 今後の活躍をを期待し、声援を送ります。

              P1020294.JPG
posted by 人間座 at 11:20| Comment(0) | 日記

2016年04月01日

虹色結社 vol・2を観て


   『 ゼ ゼ ラ ゼラ ゼラ デメニギス 』 作・演出 村田レナ                
           フリンジ企画「オープンエントリー作品」 

     日時 2016年3月26日(土)・27日(日)    会場 人間座スタジオ 

 これは「演劇」なのだろうか......「演劇」って言葉が先ずあって、行動と行動がぶつかりあい、「葛藤」というものが生じて......などと昔の演劇人は言うだろうか。

 この作品は、映像が先行する感覚的な作品で、海の中に住む魚達の心情が一人称的に語られて行く。
それも、片思いの魚の選んだ道は......大きな魚に食べられた思いを寄せる魚の、後を追って自分も同じ魚に食べられて行くという......そうすることに寄って二匹は結ばれると言う何とも切ないロマンス劇。

 作・演出の村田レナさんは、特異な姿形の深海魚のデメニギスを知って、魚達の泳ぐ深海の世界に興味を惹かれ、魚達の言葉が聞こえたならとの思いから、この作品を書かれたそうだ。

 深海の魚達の世界の幻想的な舞台に、やはり見入ってしまった。
若い人達の新鮮な感覚が、これからの「演劇」を創造して行くのだろう。
楽しみにしています。

           P1020290.JPG


     
posted by 人間座 at 20:43| Comment(0) | 日記