2015年11月19日

このしたやみ 公演を観て


     『 熊 』 『 タバコの害について 』

        作 アントン・チェーホフ  演出 山口浩章

     日時 2015年11月13日(金)/14日(土)  会場 人間座スタジオ

 『 熊 』について
 まず、印象的に脳裏にインプットされるのは、天井から円型に吊るされた白いロープの囲みの中の、一台のブランコだ。それに乗っている一人の女と、その囲みの外を徘徊する一人の男。
床には、ばさばさ音をたてる白い紙がロープの囲みに沿って円型に敷き詰められてある。
この面白い発想で、かの有名なチェーホフの名作、ベンチ一つでよく演じられて来た『 熊 』を見せてるいるのは、演出山口浩章さんの才能が十分にうかがえる。
 また演じている広田ゆうみさん、二口大学さんは魅力があって、素晴らしい俳優である。
この作品は今年、山口さんの留学先のロシアでも上演されたとか、あちこちで公演を重ねられて行かれる中で、ますます磨きがかかり、良い作品に仕上がっている。
 「このしたやみ」というのは、三人の才能のある演劇人が、これからの演劇界に新しい試みをされて行くのだろうが、楽しみだ。

 『 タバコの害について 』について
 『熊』に引き続き、二口さんが再び演じるのは、肉体的にもきつかろうと思える一人語りを、懸命にやり抜かれる精神はさすがだと思った。
 上演回数を重ねて行かれると、もう少し余裕が出来て、面白いところも出て来るのかも知れないが、まだ少し硬さが感じられた。

                  P1020145.JPG

    
 
posted by 人間座 at 09:23| Comment(0) | 日記

2015年11月14日

劇団ACT 秋の卒団公演 を観て


       『 Bank Bang Lesson 』
        
           脚本 高橋いさを   演出 パンクズ

     日時  2015年11月7日(土) 8日(日)  場所  人間座スタジオ

 一言で云って「面白かった」。
 劇団ショーマの高橋いさをさんの作品『 バンク バン レッスン 』はやはり上手く書かれている。
銀行強盗が入った時の予行演習をするという、ふざけたようなストーリーを、面白おかしく見せて行く。
ACTのキャスト達も上手く流れに乗って、演じている本人達も楽しんでいる舞台だった。
 いつもは少しひねったところのある難しい作品をやり慣れているメンバー達だが、今回はのびのびとリラックスして、個性も十分に発揮されていて、それに劇団のまとまりも感じられた。
 
 それにしてもここ数年、劇団の中心になって活躍しているパンクズさんの舞台が、もう観られなくなるのは寂しい。
演技者としても玄人顔負けの、才能がある彼は、プロの道に進まれることだろう。陰ながら応援しようと思う。
 学生劇団はメンバーが毎年入れ替わり、月日の経つ早さを感じるが、次の世代が先輩の後を受け継ぎ、きっと良い舞台を創って行ってくれるのだろう。楽しみにしています。

                 P1020115.JPG
 
posted by 人間座 at 11:05| Comment(0) | 日記