2018年02月08日

劇団翠星乱舞 vol.2 を観て


       『 アフターレイン AFTER THE RAIN 』

                     脚本・演出  小橋れいな 

      日時 2018年2月2日(金)〜4日(日)  会場 人間座スタジオ

 ”みんな 楽しそうだなあ”
 芝居を創る側は、何故か、苦しんで苦しんで創るものだと思っているが、その古い観念、常識を破って、若い人達の舞台は、生き生きと、自分の持っているものを充分に出し切りながら、楽しんでいる。
 芝居が好きで、芝居は面白いのだと全身で言っているのが、舞台から伝わって来る。
 エンターテイメント、.....観客は一晩の興行を彼らと共に楽しむ......それでいいのだなあ。

 作品は、”殺しの天才”カケルを中心に、ある一人の大ボス政治家のために、死に追いやられた父親の復讐を果たそうとする姉妹を絡めて、サスペンス風な筋運びと、殺陣や立ち回りをふんだんに組み入れながら、格好良く、最後は恋愛物として終わらせている。
 脚本・演出はてっきり男性と思っていたのに、小橋れいなさんという女性でびっくり、その思い切った発想と大胆さに感心。

 まだ出来たての新しい劇団だそうだが、出演者の中にはキャリアを積んだ人も多く、しっかりと舞台を引き締めていた。
 これからも演劇に携わって行かれることを切に願い、またの作品を楽しみにしています。

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2018年01月30日

「ぐるり。×Super」 G。D 企画 を観て


      『 愛を讃える歌 』  作・演出  村崎逞

      『 囚人達 』   演出・振付  後藤禎稀

 

    日時  1月20日(土)〜21日(日)    会場  人間座スタジオ     

 演劇とダンスのダブルビル公演。
 ”二団体が同じ美術を使い、全く違う二つの世界を創り出す”というキャッチフレーズのこの公演。

 一本だけでも充分見応えのある内容だったが、何故二本を一緒に並べる必要があったのか。
 それは、これも”すごい!"と言わせる大道具、赤い格子と絡ませた遊び心がそうさせたのか、......一つはあの世とこの世の境とも見える格子、もう一つは娑婆と監獄とを隔てる格子となって、......演劇とダンスが独自の魅力で競い合うという実験企画で、面白さを生み出そうとしたのだろうか。

 演劇は、逢魔ヶ原という異世界を創り出して、そこで自由奔放に”愛”に遊ぶ趣向だが、時代劇がかった風俗も面白く、また幻想的で美しい儚さも出ていた。
 ダンスは、監獄に放り込まれた三人の囚人が、手足をロープで結わえられ、身動きもままならぬ中で、限られた動きを始める。
 これが果たして踊りと言えるのか.....ところが、この動きが意味を含み始め、いつの間にか最後まで見せられてしまうのだ。

 この企画を立てた長峯巧弥さんは、このメンバーを良く知りにいていて、......彼らは京都造形芸術大学に学んだ人達で、......しっかりと身につけた技術は、一定の水準を保った作品を創れると信じていたのだろう。
 エンターテイメントに富んだ楽しい舞台だった。

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2018年01月22日

劇団ケッペキ2017年度ユニット企画 を観て


    冬の京都ツアー公演    『 すきとおる冒瀆 』

            作 / 高矢航志    演出 / 河合俊薫

       日時  2018年1月16日(火)    会場  人間座スタジオ

 本来ならば、一緒になるべき男女が、相手の本心が掴めないまま行き違ってしまい、別の相手と結ばれてしまう。
 しかし、どうしても現状に満たされなくて、男は過っての女を訪ねる。
 女は別の男に振られて、今はひとりでいる。
 男は「牛の屠殺」を生業としている自分の心の悩みを女に吐露、女はその苦しみを慰めてくれる。

 一方、現在男と一緒に住んでる女、子供を孕んでいるそうだが、.......どうして彼女と結ばれることになったのだろうか、......この女は、義理の父親とも関係があったとか、......。
 これは、男女の結ばれ方の複雑さを絡ませた、一筋縄では解けない恋愛物語なのか?
 しかし、「牛の屠殺」という仕事が、冒瀆なのだろうか? 等々考えたり......。

 とにかく面白かった。
 頭の良い書き手が、いろいろに仕組んだストーリーを、演出、出演者が一体になって楽しんでいるような舞台だった。
 冬の京都ツアーの最終公演、観客も入って、笑いもあり、今人気のある劇団の頼もしい様子を伺うことが出来た。

posted by 人間座 at 17:33| Comment(0) | 日記