2017年06月19日

何色演劇部 つながり公演 を観て


       『 トモダチごっこ 』    脚本・演出   たかつかな

          6月16日(金)ー18日(日)     人間座スタジオ

 面白いと思った。
 出演者がみんな自然体で、素直な等身大の演技は、舞台の中に抵抗なく入っていけて見やすかったし、ほんの間近かな所にも、こう言う光景はあると感じさせられた。
 それに、脚本・演出のたかつかなさんの、センスの良い斬新なデザインが、舞台美術や衣裳やあちこちに現れ、それも舞台を引き締めていたように思う。
 たかつかなさんは、「何色何番」で活躍されている上に、同じところで安住するのではなく、また新しい仲間達と新鮮な創造活動を始めてられている様子に感心する。
これからもどんな作品を見せてくれるのか楽しみだ。

 作品の内容は、母子家庭の「良い子」の高校生だった優子は、何故か不登校になり、一日中自分の部屋に閉じこもり、パソコンだけを相手に過ごしている。
母親は生活のために一日中働かねばならず、親子の間に会話はない。
 そんな優子を、クラスメートや担任の先生、またネットで知り合った友人が訪ねて来て、最後はほとんど話したこともなかったクラスメートともトモダチになり、学校へも行き出すという温かい作品だ。

 さて見終わって考えると、目新しいものはなかったような、.....現実の現象の上辺だけが描かれているような感じがするのは何故か。
優子の分身の「影ユウコ」を出して来ているのだが、「自分が空っぽな気がする」と優子が考えるところの書き込みが不十分ではないのかなと思ったりした。

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2017年06月08日

劇団ZTON新人公演05 を観て


      『 しぐれ _shigure_ 』  作・演出 河瀬仁誌

            2017・6・3(土)〜4(日)  @ 人間座スタジオ

 今回は、内側から、即ちZTONさんの舞台に立つというところから、この公演を観せてもらうことになった。
 それというのも不思議な縁で、10年前にこの作品『しぐれーshigureー』は、人間座スタジオで公演されていて、そしてこの小屋での公演も最後になるだろう時に、再びの上演となった。

 今も思い出すが、初めてZTONさんを知った時、「ものすごい!」若手劇団が京都に出現したと思ったのだが、.....それから10年、河瀬仁誌さんの指導の下、劇団もすっかり成長し、今や大阪、東京公演と忙しくしてられる様子だ。
 そのエネルギーに触れながら、「近頃」の演劇とは?と考え、これからの演劇を考えてみたいと思った。

 初演の時のストーリーは、全然覚えていないというか、全然解らなかったが、殺陣をはじめ衣裳など、人目を引く奇抜さと斬新さが印象に残っている。
 今回は改稿もされ、分りやすい話になっているので、主人公しのぶの生き様に沿って行くと感動を覚えるのだが.....やはり新人ばかりではなく、数名の劇団員の出演が舞台を引き締め、良く分かる作品にしているのではないだろうか。舞台は優れた演技者が必要だ。
 
 今回、劇団の代表者でもあり、劇作家、演出家の河瀬仁誌さんと創造の場で一緒することが出来、彼がエンターテイメントだけではない、幅広く、「言葉」に重きをおいた新劇の技術や、リアリズム演技への関心と理解を持ってられる一面を知った。そして集団を一つにまとめて行かれる力強さとその自信に満ちた様子に、ますますの活躍を期待しています。

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2017年05月31日

Dance Project Revo double bill Tour 2017 を観て


          大きな看板の下で    演出・振付・構成/ 田村興一郎
 

   『 大きな看板の下 』

          群舞(ユニゾン)の価値を揺さぶる挑戦的なパフォーマンス_____

     『 I FORGOT MY UMBRELLA  』
          オリジナルムーブメントを微細なタッチで描き、新たなダンスシーンを展開する______

        京都公演     2017年5月27日(土)〜28日(日)   人間座スタジオ

 ダンスの舞台は観る機会も少なく、またよく知らないのだが、今回初めて見せてもらった田村興一郎さんと池上たっくんさんのダンスのデュエットには、魅せられてしまった。

 上演作品は2本で、1本目は『大きな看板の下』と言う作品だが、これはどちらかというとまだ実験的な試みの気配の残る舞台だったように思うのだが-----5人の若いダンサーたちが、「群舞」の中に、それぞれの思いの「言葉」を述べて疑問を投げかけて行く、「なぜ一緒に動きを合わせるのか?」と。
そして、基本的には一緒に動きをあわせるものとする一般的に知られるダンスに、切り込もうとしている。
発想は面白いのだが-----もう一息、完成度が欲しいと思った。

 2本目は、『I FORGOT MY UMBRELLA』
 舞台が始まると同時に、「これは面白い」と思わせる、よく訓練のされた身体と動きは、それだけで見る価値があって、作品の内容は手前勝手に想像しながらも、楽しく見せてもらった。
 田村興一郎さんは「独特で多彩な身体表現のバリエーションをひとつのダンス作品に凝縮」したと書いてられるが、その斬新な舞台は、すごい!と目を見張るばかりだ。今後のご活躍を期待しています。

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